複数アドレスを指定するGmail検索演算子をGASで一括作成する方法

はじめに
完成形
作り方
1. コード
活用例
まとめ

はじめに

こんにちは。

Gmailで、連絡先グループからの連絡をラベル付けしたい、という機会がありました。

Googleコンタクトの連絡先に対して、フィルタを作りたかったのですが、フィルタで直接指定する方法がないみたいで、以下の記事にたどり着きました。

上の記事でも紹介されているのですが、 from:(hoge@ac.jp OR huga@ac.jp OR …) という形で、フィルタをかけたいメールアドレスを列挙する方法が堅いみたいです。

ただ、何十件もある連絡先のメールアドレスを列挙させるのが大変だったので、今回、一部を自動化させました。

本当ならば、GAS(GoogleAppsScript)で、Googleコンタクトと連携させて、このフィルタ文字列を出力させるところまでできたらいいのですが、そんなに頻繁に使うわけでもないので。

今回は、妥協して、Googleスプレッドシート上に列挙したGmailアドレスを、フィルタ文字列の形に変えるスクリプトです。

完成形

このスクリプトを実行すると、以下のように、スプレッドシートのA列に入力した、

hoge@example.com

fuga@example.com

piyo@example.com

foo@example.com

bar@example.com

baz@example.com

のメールアドレスを、

from:( hoge@example.com OR fuga@example.com OR piyo@example.com OR foo@example.com OR bar@example.com OR baz@example.com )

のように、フィルタ用の文字列にしてE1セルに出力してくれます。

と、まあ、大したコードではない(ごくごく単純なもの)なのですが、何かの参考になればと思い、共有します。

作り方

GASを開き、下のコードをコピペしてもらえれば一通り使えるはずですが、軽くだけその方法を紹介しておきます。

Googleスプレッドシートを開き、「拡張機能」から、「AppsScript」を選んでください。

下の記事の途中まで(プロジェクト名を設定するまで)が、参考になるかもしれません。(情報が古く画面が一部変わっている可能性があります)

GASの編集画面が開けたら、下の、「コード」をコピーして、実行してみてください。

コード

function myFunction() {
  var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet()
  var values = ss.getDataRange().getValues()
  console.log(values)
  var str = ""
  for(i=0;i<values.length;i++){
    str = str + values[i][0]
    if(i!==values.length-1){ str = str + " OR " }
  }
  str = "from:( " + str + " )"
  ss.getRange("E1").setValue(str)
}