誰のためにやっているのか? という問い

企業 トピック

ブログを書くのもアドセンス審査通過のおかげでだいぶやりやすくなってきました今日この頃です。

さて、「誰のための事業なのか?」という問いですが、これは5月あたりに自分が考える機会が多かった問いです。正直にいうとちょうど団体運営に際して路頭に迷っていた時期ですね。

そんな路頭に迷いかけていた自分を救ったのは本当に様々なことがあるのですが、(95%はいろんな人のおかげですが)、そのうち5%ぐらいしめるのが、今回の投稿を書こうと思ったきっかけとなったドラマです。「重版出来」というドラマ。

「重版出来」について

「重版出来」というドラマを知っていますか? 2016年に放送されたあの「逃げるは恥だが役に立つ」と同じ火曜10時枠に、逃げ恥の2クール前に放送されたテレビドラマで、逃げ恥と同じ漫画原作、脚本も逃げ恥と同じ野木さんという人が担当したドラマ。

重版出来!
黒木華主演!新米編集者がコミック雑誌編集部を舞台に奮闘!働く全ての人にエールを贈る、極上のお仕事ヒューマン群像劇。共演はオダギリジョー、坂口健太郎、松重豊ほか。(C)TBS (C)松田奈緒子/小学館

新入社員が新卒入社して漫画誌の編集部に配属され、いろいろな人と関わりながら、周りを変えていく、働く人を応援してくれる、そんなドラマでした。

そう、受験期真っ盛りなんですがね、見てましたね。

リアルタイムで観ていた時期も、ものすごく感動して、すごく好きだったんですが、今年の10連休でふと、Amazon Primeを開いてみると、見放題になっていて。(2019年7月現在も見放題です!)

懐かしいなと思って見返してみると、その時の自分にグッときて、回復する5%の力をくれました。

ていうか是非みてください! 1、2、3話だけでいいんで 笑

主人公に憧れる

何と言っても、主人公・黒沢さんに憧れるんです。主人公は、女子柔道選手としてオリンピックを目指していたものの、怪我でその夢を断たれ、出版社に入社します。このドラマは主人公が最終面接に臨む場面からスタートします。

何と言っても、この主人公、とてつもなく明るいんですね。そして、元気でたくましい。(うん、なんかこじつけ感。)

なんというか、自己効力感も高く、俗にいうコミュニケーション能力もすごく高い。

話が脱線しますが、自分は小さい時からそういうヒロインに憧れてきた面はあります。ある種の目標にしていたんでしょうか。一時期は「耳をすませば」の主人公や、「表参道高校合唱部」の主人公とか。ハキハキと、ハツラツとしていて、自分の感情や考えをはっきりと情緒豊かに伝える。もちろん他人を傷つけたり、モチベーションを下げるような形ではなくて。確かに、自分はそういったキャラクターに憧れていたし、今振り返っていうとロールモデルにしていたんでしょう。

新入社員が周りを変える

さあ、脱線から帰ってきました。このドラマはそういう主人公が周りの人と関わることで、周りの人が色々と気づかされて、変わっていきます。

特に2話がすごいグッときます。この記事の「誰のために」とは直接つながりませんが、せっかくなので書いておきます。

2話で話の中心になるのは入社3年目の出版社社員。主人公の担当する漫画雑誌の営業を担当していますが、どこかうわの空。この社員はずっと情報誌の編集部に配属されることを希望し、異動届を出し続けていて、自分の今ある仕事に精が入りません。上司からも、「自分の立ってる場所がわからないうちはどこへも行けないと思うぞ」と言われる始末。書店営業に行って書店員から「幽霊社員」と噂されていると知り、ショックを受けます。

そういう時に。主人公とタッグを組んで、新しい単行本の売り出しを行うことになります。

あんまりいうとネタバレになってしまうので、詳しくは書けないのですが、主人公の積極性や、いろいろな人を巻き込む力に影響され、「幽霊社員」は変わっていきます。書いていて思いましたが、新しい単行本の営業が、「チーム」として成立していく物語でもあるなと感じました。

私を救った第3話

前置き(?)が長くなりました。私を直接救ったのは、第3話のエピソード。

駆け出し編集者として初めて漫画家の担当を持った黒沢ですが、担当の漫画家のプライベートにすごく翻弄されるんですね。

そして、担当を受け持った早々、危機が訪れます! 担当作家の交際相手が家出してしまい、担当作家の仕事が手につかなくなってしまったのです。

ここから先はネタバレを含むので、観たい方はブラウザ・バックを!!!!

担当作家から作品の元となる資料が送られてきますが、クオリティが明らかに落ちている。黒沢も疑問を持って担当作家に伝えますが、「長期連載を持たせるにはこういう回も必要」などと色々言い訳されます。

黒沢も「先生がそういうなら」「先生の意向を尊重するには」と考えて、しぶしぶ引き下がりますが、ここで黒沢の教育係のオダギリジョーが言います。

「漫画家の自由にさせるのはいい。だがな、楽はさせるな。」

そして続けます。

「俺たち編集者は誰に給料もらってると思う? 読者だよ。」

と。

「読者のために作品を最も高いクオリティまで高める。お前がそれをしないのなら何のためにここいるんだよ。」

この言葉が黒沢に火をつけました。

黒沢は漫画家の自宅まで直接向かい、強行し、ドアを閉められそうになりながら叫ぶのです。

「嫌われても憎まれても、いうべきことは言わせてもらいます。作品を守ることは先生を守ることです。これを通したら、読者ががっかりします。担当である以上私は、先生の信頼に絶対に傷をつけさせません。」

と。この彼女の行動力と信念に胸を打たれたんです。

誰のために動くべきなのか

私がこのドラマを見返していた時。その人のやりやすさを優先すべきなのかなと。かなり悩んでいました。

でも違う。我々は誰からお金をいただいているのか。それは受講生だ。そしてそれに関わっているのは、他でもなくサポーターなんだ。

だから、誰が何と言おうと、言うべきことはやるんだ。やるべきことはやるんだ。って。そう思えたんです。だから。自分が正しいと思うことをやろう、って思えたんです。誰がなんと言おうと。

さて、書いてて思ったんですが、「重版出来」なんかこの投稿だけでは終わらすのはもったいない気がしてきましたね。もっと色々ヒントがあるような。もしかしたら重版出来関連でまた投稿するかもしれませんね。

「空飛ぶタイヤ」

同じ頃「空飛ぶタイヤ」と言うドラマも見ていたのですが、ここで描かれたいたのもまた、「誰のためなのか」という問いかけだったのかなと、自分は感じました。

三菱自動車のリコール隠しをテーマにしたのが「空飛ぶタイヤ」ですが、そこで描かれた常務の言葉が記憶に残っています。しきりに、「この会社にはたくさんの社員がある。その社員の生活を守らなければならないのだ」というのを、リコール隠しの言い訳にするのです。まあこれも、常務がその立場にとどまるための言い訳かもしれませんが。また、「財閥系企業としてこの企業は存在しないといけない」という謎の論理も繰り出します。

ここで決定的に欠けているのは、やはり、「顧客」という目線です。

顧客に自動車を販売して、給料をもらっている会社なんです。その顧客に死亡事故を起こさせ、その事実を隠蔽する。顧客のことを差し置いて、自分たちだけ甘えていよう、なんて本当に馬鹿げているんです。

「顧客」「お客様」という見方がなくなると、組織っておかしくなってしまうのかな。と、なんとなく感じたゴールデンウィークでした。

まとめ

中途半端に伝わると本意ではないのでしっかり伝えましょう。

決して、サポーターじゃなくて、受講生メリットを考えろ、というつもりはありません。

自分はたびサポの雰囲気を愛している一人です。例えば、「飲み会にいけない」だったら、「なんでだよ!」とか、「なんかアイツ付き合い悪いよね」とかじゃなくて、「そうかそうか、オッケーよ」とか。そういう雰囲気があるからこそ、「ちょっと今回は遠慮しときますね〜〜〜」って軽く言えるような。わかりやすくいうとそういう雰囲気が好きなんです。

こういう雰囲気って実はかなり大事やし、たびサポだからこそ、ならではなんです。

三田先生が「ほのぼの屋」という障害者が従業員として働くレストランの事例を紹介した時でも、サラッと言ってはったんですがね。それはまた別の投稿で。

金もらってるのは受講生からやろ、だったらこうしないといけないでしょ…. なんて言うつもりで書いたわけでは、毛頭ありませんから。それは決して誤解して欲しくないです。

あくまで組織運営の指針として。組織か個人かが「なんでやっているのか」が見えなくなった時に、あえて、「お金を出している人がいて、お金を出しているんだ」という事実に意識を向けてみる。

そうすると、今回の私の例のように、視野狭窄から解放されて、自分を取り戻せるときがある。

だから、誰のための事業なのか? という問いは大事だな、と思った。

これを伝えたいんです。

そんなこんなで。多分このブログで初めて、かなりまともに記事を書いたかなと感じますけれど。笑

発信する機会は増やしていきたいです。本当に。ここまでお読みいただいてありがとうございました。

最後に!!! 繰り返しになりますが!!!!

「重版出来」

是非見てみてほしいです!!!!!!!

重版出来!
黒木華主演!新米編集者がコミック雑誌編集部を舞台に奮闘!働く全ての人にエールを贈る、極上のお仕事ヒューマン群像劇。共演はオダギリジョー、坂口健太郎、松重豊ほか。(C)TBS (C)松田奈緒子/小学館
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