はじめに
こんにちは、ライターです。
みなさん高校の家庭科って覚えていますか?
今日はそんな高校の家庭科の教科書が結構すごい(優秀)というお話です。
きっかけ
どうしてこんな記事を書こうかと思ったかというと、とある友達が就職前の卒業前の1〜3月くらいにお金をカードでリボ払いで払っていたらしく、就職してからその返済が結構大変、という話をしていて、
「え、その話って高校の家庭科ですごい先生強調してたじゃん」
みたいなことを思い出しました。
そこで、久しぶりに高校家庭科の教科書を開いてみて、確かめてみようと思ったんですね。
ミッション:高校家庭の教科書を入手せよ!
とはいいつつ、高校の教材なんていうのは処分していたりで手元にない場合も多いと思いまして、私も見つけられなかったんですよね。
でも心配無用です。小中高の教科書というのは、実は教科書センターというところでいつでも閲覧できるんですよね。さらに、自治体によっては図書館内に設置してあったり、貸出もできたりします。
なお、どうしても手に入れたい! という場合は、教科書は一般の書店では手軽に入手しづらくて、「教科書取扱書店」で購入することができます。その際は事前に電話で在庫確認をしてから購入に出向いてください。
さっそくみてみよう!
ということで、無事教科書を入手できました。早速内容を確認してみると…ありましたね!
平成29年度改訂の東京書籍「家庭基礎」の180ページには、クレジットカードの利点と注意点について書かれ、注釈には、次のような記述がありました。
「リボルビング払いは、毎月定額(定率)を支払う方法で,利用限度額内であれば何度でも利用できる。追加で借り入れをすれば、支払い額ではなく支払い回数が増えていく。総額と支払い期間が把握しにくく、次々に高額商品を購入してしまい。多額の利息を払い続ける事態になりやすい。近年では、リボルビング払いが原因の多重債務や自己破産が増えている」
そして、平成29年度改訂の東京書籍「家庭総合」の114ページには、「分割払いとリボビルビング払いの違いを理解しよう」ということで、かなりページを割いて、支払い総額が増えることを取り上げています。
さらに、隣のページには、多重債務に陥るまでの過程や、その解決方法、さらにはなんと相談窓口の電話番号まで載っています。これには驚きました。
今振り返ると、ここまで学校教育の中で教えてくれるというのは、すごく心強いことですよね。
大人になってからや、大人になる直前くらいに振り返っておきたいなという内容です。
そのほかのトピック
「クレジットカード」以外にも、すげーためになるというか、ここまで高校生の未来の生活に寄り添ってくれるんだな、みたいな内容がたくさんあるので紹介しておきます。
高校家庭の教科書はいくつかセクション分けがされていますが、その中の「経済生活」のセクションには、
「雇用形態別時給の年齢カーブ」が載っていたり…
さらには、「給与明細の例」。また、「保護者が支出した教育費」なんかも載っています。すごい。
また、「住生活」のセクションには、間取りを表した「平面図」の見方や、ライフステージの変化に合わせて、きちんと住居の計画を立てましょう、みたいな内容も載っていたりします。
また、「家族・家庭」のセクションには、共働き世帯数が減っているという話とか、
「保育」では、男性の育児参加について書いてあって、
「日本の父親は諸外国の父親に比べて、子どもと触れ合う時間が短く。その内容も乏しい。」とピシャっと書かれていたり、「父親との交流によって子どもの発達はより豊かなものになり、更に父親自身が人間として成長する貴重な体験ともなる」と書かれていたりします。
「高齢者」の項目には、
高校生の多くはスポーツの高齢者の日本記録に勝てない、だから老化には大きな個人差がある、とか、日常生活に高齢者5人に1人にすぎない、すなわち、高齢者の多くは元気高齢者である、こととか。
「がんばらない介護生活を考える会」の「がんばらない介護生活”5原則”」が一言一句違わず載っていたりします。
「生活設計」では、「女性が就業を継続、中断した場合の賃金比較」とかが載っていたりします。
まとめ
「家庭科の教科書」ですが、大人になった今見返してみて、とても勉強になる内容が多いなと感じました。
学校で学んだ内容は古臭くて役に立たない、ではなくて、むしろ真逆なんですよね。とても新しくて、先進的で、実用的なものです。今の時代をリードする価値観や考え方を学ぶことができます。
もし興味を持った方は、ぜひ、一度家庭科の教科書を手に取ってみるといいかもしれません。私自身この記事に載せきれなかったいろんな気づきや発見、学びがたくさんありますからね。
この記事が何かの役に立てば幸いです。