【iPhone】かかってきた電話を自動検索する(迷惑電話対策)

ノーコード

はじめに

こんにちは。ライターです。

私の携帯電話には迷惑電話はほとんどかかってこないのですが、先日050から始まる番号から電話がかかってきました。普段知らない場合は見捨てて調べてコールバックすることが多いのですが、その日は珍しく出ました。するとデパートがどうたらこうたらと、セールスの電話で、割と気持ちのいい思いはしませんでした。

iPhoneはかかってきた電話をブロックする機能があります。また、見知らぬ電話番号を検索してくれるアプリもあるみたいですが、有料サブスクリプションが必要なものも多いみたいです。

ないなら作ってしまおうということで、無料でできる方法を考えてみました。仕組みとしては、Appleのマップに登録された番号かどうかを判定します。そして、Appleのマップに登録されていれば、どこのお店/会社からの電話番号かを教えてくれます。迷惑電話かどうかを直接判定する仕組みではないので、その点お気をつけください(0120番号などは判定できない可能性が高いです。)

この仕組みには、iPhone純正アプリの「ショートカット」を用いました。

完成例

使い方としては、次のように動作します。動画では発信時の画面で操作していますが、実際は着信時での操作を想定しています。また、デモ用の電話番号と通知になっています。

使い方としては、

  • 着信時にコントロールセンターを開く
  • 低電力モードを (オフ→オン)→オフにする
  • 電話番号から検索され、通知される

感じです。

設定方法

では、この仕組みの設定方法をご紹介します。上で書いたように、この仕組みはiPhone純正アプリの「ショートカット」を用いて実現しています。

「ショートカット」アプリとは簡単にいうと、iPhone上の様々な機能を組み合わせて使うことができる純正アプリです。

この先でショートカットの使い方と作り方を紹介しますが、すぐに使いたい方は、こちらか下のボタンからショートカットを追加することで、すぐに使うことができるようになります。ショートカットアプリがダウンロードされていない方は、ダウンロードしてください。ダウンロード後、再度、下のボタンをタップしてください。

追加する時にエラーが発生する場合には「設定」アプリ→「ショートカット」より「信頼されていないショートカットを許可」をオンにしてください。

「信頼されていないショートカット」を許可する方法

ショートカットが追加できたら、いくつか設定する必要があります。

1. ショートカットの設定をする

後述しますが、このショートカットは、最後の検索結果の通知に、メールまたは「pushover」という外部サービスのどちらかを使用できます。ここでは、メールを前提にします。

ショートカットの中身の設定画面で、2箇所メールアドレスを変更する必要があります。メール送信のところ、送信先が「sender@example.com」となってると思うので、そちらをご自身のメールに変更してください。iPhone標準のメールアプリにメールを設定しておく必要があります。また、少し下に下がって、メール送信先も、「mail@example.com」となってると思うので、ご自身のものに変更してください。

ここまで設定できたら、一度、右下の矢印から、ショートカットを実行してみてください。下のような画面が出たら、「常に許可」をタップしてください。デモ用に「大阪管区気象台 週刊天気予報 自動音声案内」がメール送信されればOKです。

2. 「オートメーション」の設定をする

このショートカットですが、上のデモ例を見てもらうと分かる通り、「低電力モード」がオフになった時に動作するようになっています。ショートカットにはトリガが必要ですので、このような仕様になっています。何か別のことをトリガーにできるなら、それでも大丈夫です。

写真のように、ショートカットアプリの「オートメーション」から、「+」をタップして「個人用オートメーションを作成」します。「低電力モード」から、「オフ時」(オン時でもいいです)をタップします。

その後、ショートカットを作る画面になると思うので、「アクションを追加」から、先ほど追加したアクションを選択します。

アクションを選択できたら、右上の「次へ」をタップ。「実行の前に尋ねる」をオフにして、「完了」をタップします。

これでオートメーションの設定は完了です。

3. コントロールセンターに「低電力モード」を設定する

さらに、コントロールセンターから低電力モードの設定ができるようにします。

「設定」アプリ→「コントロールセンター」から、低電力モードをプラスしてください。

ここまで設定できたら、準備完了です!

なお、ショートカット実行時に、いくつか権限が求められる可能性があります。ですので、一度実在する電話番号が画面に表示されている状態で、低電力モードのオンオフを切り替えてショートカットを実行して、テストすることをお勧めします。

うまく実行できたら、実際に電話がかかってきた時に試してみてください!

Advanced:「PushOver」アプリを利用する

さて、ここからは少し難しい設定が必要になるので、最低限の機能で十分な方は、上の設定までで終了してもらって大丈夫です。ここから先は、WebhookAPI等を触ったことのある、プログラミング経験のある方向けの内容です。

実は上の設定だけだと、iPhoneがロックされている状態では、メール通知の中身が読めないので、その都度ロック解除する作業が必要になります。通知の設定でロック画面で中身を表示するように設定もできますが、プライバシー上躊躇う方も多いかもしれません。

そこで、このショートカットでは、「メールモード」以外に「Pushover」という外部サービスを用いることで、この問題をクリアすることもできるようにしています。

細かい説明は省略させてもらうのですが、

  1. PushOverアプリをAppStoreからインストールする
  2. PushOverに会員登録して、Webサイトから、Webhookを設定する
  3. PushOverの通知はロック画面でも中身を表示するように、「設定」アプリ→「通知」から設定する
  4. 本サイトで設定したショートカットの一部を編集する

「4.ショートカットの一部を編集する」の具体的な内容を説明します。

ショートカットの一番上のテキスト内の「メールモード」を「アドバンストモード」に変更してください。そして、ショートカットの一番下に、「https://api.pushover.net/1/messages.jsonの内容を取得」があると思うので、下矢印をタップして、ご自身の「token」「user」を設定してください。

設定できたら、右下の矢印から実行してください。プライバシーの許可画面が表示された場合は、「常に許可」をタップしてください。

ここまで設定いただくと、デモ動画のように動作するようになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。もしご要望があれば、「Advanced」の内容も詳しく別記事等で紹介できればと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。参考になれば幸いです。

参考サイト

https://www.youtube.com/watch?v=Dbep06sLSHA
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