はじめに
お久しぶりです。私は最近、研究室にやってきた留学生のチューターを担当しています。
私の大学にはチューター制度があり、この制度のもとで、留学生の主に生活面のサポートをしています。担当している留学生は大学の寮に入っているので、住まい関係のサポートはしていません。
留学生がやってきて約1ヶ月経ったので、どんなことをしたか、手伝ったか、振り返りたいと思います。
また、チューターをして感じたことも、最後に軽く書きたいと思います。
何かの参考になれば嬉しいです。
(とはいっても、担当する留学生、大学や市町村等によりいろいろ異なる可能性が高いので、あくまでご参考までにお願いします。特に手続き関係は、実際に行う際はご自身で一度ご確認ください。記載したのは基本的には3ヶ月以上日本に滞在する留学生に必要な手続きの一部です。)
やったこと
大学から例示されたチューターとしての主なサポート内容は下の感じです。
- 役所への届出、国民保険、国民年金等の手続き
- 銀行口座(ゆうちょ銀行)の開設
- 携帯電話の契約
- 大学ポータル・メールの設定
- 家賃の振り込み
特に、1〜3は日本にやってきた留学生の多くが行うことかなと思います。(役所での手続きは3ヶ月以上日本に滞在する場合必ず)
後述しますが、この3つは特に順番が大切で、1、2、3の順番に進めることが必要です。
1. 役所への届出、国民保険、国民年金等の手続き
まず私がチューターとして初めてお手伝いしたのが、この、役所での手続きでした。
基本的には、
- 住民票(転入届)
- 国民健康保険
- 国民年金(20歳以上の留学生)
の手続きになります。これらの手続きは3ヶ月以上日本に滞在する留学生が対象で、国民年金の加入手続きは20歳以上の留学生の場合必須になります。来日後14日以内の手続きが必要です。
必要な書類は、在留カードとパスポート、国民年金の手続きには学生証も追加で必要です。(あくまで私の大学、市町村、留学生の場合です)
私の大学の場合、留学生がやってきてから学生証の発行に2〜3日かかっていたので、強いて言うと、学生証を入手すると言うのが第0ミッションでした。
転入届を無事提出すると、在留カードの裏面に住所が記載されます。これがないと、2番目の銀行口座の開設に進めません。
国民健康保険、国民年金も、日本に3ヶ月以上滞在する場合は加入が義務になっていて、留学生も加入する必要がある、ということを今回初めて知りました。(国民年金は20歳以上の場合です)
基本的には両方、前年の収入0で申告するので、国民健康保険の保険料は最低ラインの金額になり、国民年金は一般免除申請または学生納付特例申請を行う(すなわち基本的に保険料はかからない)ことになります。一瞬自分は勘違いしてたんですが、国民年金の保険料は0になっても、国民健康保険の保険料は0にはなりませんよ!
2.銀行口座(ゆうちょ銀行)の開設
1.の役所での手続きが無事終わり、次に行ったのは銀行口座の開設でした。
銀行口座の開設、といっても入国したての外国人の場合、開設できるのは、ほぼゆうちょ銀行1択になります。他の銀行は6ヶ月以内の場合開設できないことがほとんどだからです。
ゆうちょ銀行では、口座開設の申込書をさまざまな言語で事前に作ることができるので、それを作って、持っていきました。
銀行口座開設も、審査のようなものがあって、即日で作れる場合もあれば、後日郵送される場合もあるようです。ゆうちょ銀行アプリを使えば、入出金明細や残高を確認することができます。(後述しますが送金には注意が必要です)
3. 携帯電話の契約
銀行口座の開設ができたら、次は携帯電話の開設を手伝いに行きました。
携帯電話の選択肢はたくさんありますよね。ただ、私の大学の留学生コミュニティの間ではUQモバイルがダントツで人気のようでした。理由はあまりわからないですが、3キャリアが高いというのは多分有名なんでしょうね。オンラインでやれば安いとは思うのですが、初めての日本での契約でしょうし、結局実店舗に向かいました。
UQモバイルの契約も、大学の最寄りのショップではベトナム人の店員さんが対応してくれました。
さて、銀行口座がないと引き落としの設定ができない(本人名義のクレジットカードがある場合等は別)ですから、自然と、役所→ゆうちょ→携帯、という順番での手続きになります。
日本の携帯電話番号が手に入ったらぜひLINEの登録をおすすめしましょう!(というか登録のお手伝いをすることになると思います)
4.大学ポータル・メールの設定
さて、ここまでやってきて、一連の手続き関係はひと段落した感じがありました。学生証が届いた時点で、大学ポータル・メールの設定も行おうとしていました。大学ポータルとかは、新入生でも必要なステップですよね。ですが、なぜか私の留学生の場合、登録がうまくできず… ヘルプデスクに問い合わせながら、なんとか頑張って登録することができました。
5. 家賃の振り込み
そして、最近行った手続きがこの、家賃の振り込みです。私の大学の寮の場合、基本的に口座引き落としで支払われますが、口座引き落としの設定までに時間がかかるとのこと。
それまでの分は振り込みが必要なんですが、これも留学生の場合特有のトラップがあります。
これもチューターをやるまで知らなかったのですが、留学生の場合、ゆうちょで直接振り込もうとすると、口座開設から6ヶ月以内は高額な手数料がかかってしまうんです。(口座番号を直接指定して振り込む場合等)
そのため、一度現金を下ろして、現金で振り込む必要があります。さらに、ゆうちょATMでは本人の口座を経由せずに振り込むことができないため、私たちの場合は、ゆうちょでおろしたお金を振込先の銀行に持っていって、ATMで振り込むというまあなんともめんどくさい手続きを行うことになりました。
とまあ、色々あったのですが、ひとまず手続きはひと段落しました。まあこれからも、マイナンバーカードの受け取り等サポートは大なり小なり続くかなあと思いますが、一度まとめるいい機会かなと思って、この度記事にしてみました。
留学生チューターとして感じたこと
留学生チューターとして感じたことがいくつかあったので、まとめたいと思います。
1. チューターは、日本にいながら外国語に触れる絶好のチャンス
まず触れたいのは、チューターの活動は、日本にいながら外国語に触れる絶好のチャンス、ということ。私の留学生は英語を話すのですが、(ほぼ)ネイティブの方と話すのは勉強になります。
やっぱり、生きた英語に触れて、こう言うときパッと言葉出てこないな、とか、うわ全然喋れないじゃんとか、いや逆にこういう発想でこう伝えたら案外言葉にできるな、とか、非常に貴重な機会です(その点語学学習のために語学留学に行くのは有利なんだろうなと改めて感じます)
また、こういうとき言葉が出てこない、となっても、留学生がこういう表現を使ってたな、と学ぶことができます。
2. 日本で生活することについて、違った目線で見ることができる
2番目、日本で生活することについて、違った目線で見ることができる、と書きました。
これは、住民票の手続きとか、国民保険、国民年金の手続きをして感じたこと。こういった手続きは、なかなか、私はこれまで意識しないことでした。社会人とか、下宿生とかだと別なのかもしれないです。
また、留学生のサポートをしていると、留学生の目線で見る機会が増えます。そうすると、想像以上に、街中は日本語しか記載されていない、と感じる場面が多かったです。特に役所などは、日本語しかない場面は戸惑いました。
そして、信用、の概念についても目が向きました。日本人学生は簡単に銀行口座やクレジットカードを作れますが、外国人留学生の場合そうではない場合も多く、現実的に仕方のないという面もあるのかなと思う反面、不便なことも多いだろうな、と感じました。特に送金等については、「おお、厳しいな」、って思ったのは確かで、そういう視点を持てたのは新鮮でした。
まとめ
いかがだったでしょうか。チューターとしてのサポートは他にも、研究生活の面、研究、勉学の面等、色々やっていければと思っていますし、この記事に書いていないことも大なり小なりありました。そのことや、今後経験するであろうことについては、また、機会があれば別の記事にまとめるかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。