はじめに
お久しぶりです。ブログをなかなか更新ができていませんが、緩く続けていければと思っています。
さて、今日はエッセイで、キーワードは、「アーリーアダプター」です。わたしはこの「アーリーアダプター」であることに誇りを持っていて、今回はそのことについて記事にしたいと思います。この言葉の意味についてもご説明しますね。
アーリーアダプターってなに?
ここで、そももそ、アーリーアダプターってなに?というお話をしたいと思います。
例えばみなさん、「PayPay」を使っていますか? 使っている人、使っていない人、いると思います。使っている人に質問です、いつくらいに使い始めましたか?最近ですか?それとも、サービス開始直後でしょうか?
さて、なぜこういう質問をしたのか。
世の中に新しいものやサービスが生まれてきたときに、それをどのタイミングで使い始めるか、あるいは使い始めないのか、というのには、ある程度法則があります。
下のグラフを見ていただくと大変わかりやすいのですが、グラフは横軸が時間、縦軸が使う人の割合を表しています。
はじめの頃はごく少数の人しか使わないけれど、時間が経っていくうちに新しい物好きの人がどんどん受け入れていきます。
そうするとあの人がやっているから自分もやってみようという人が増えていく。そして、みんな大分使い始めたから使おうかなという人がついていく、そういう流れを表しています。
それぞれの層には名前がついていて、イノベーター、アーリーアダプター、、、、という形で続いていきます。アーリーアダプターは2つ目の層の名前で、こちらの記事によると、「単純に「新しいモノを好む」というわけではなく、具体的なメリットを考えたうえで、良いと判断したものを購入する傾向がある点が特徴的」ということです。
詳しく知りたい方は、こちらの記事がわかりやすいかなと思います。
前置きが長くなりましたが、私は多くの場合、「アーリーアダプター」であったなと思うし、これからもそうありたいなと思うし、そこに誇りを持っている、ということです。では、本題に移りましょう。
アーリーアダプターでありたい理由
アーリーアダプターでありたい理由は、ざっとまとめると次のような感じです。
1.「新しいもの」にわくわくできる
1つめ、「新しいもの」にわくわくできる。いきなり本質的、根本的な理由なのですが、これがアーリーアダプターでありたいと思う一番のメリットかもしれません。
私は新しいものがとても大好きです。「新しいもの」として登場するものの中には、ほんの数年、あるいは十数年前にはSFの世界だったものが多くあります。
たとえば無接点充電は、今でこそ当たり前ですが、私が小学生の頃には「未来にできること」という捉え方でした。ところが、Qiという急速充電規格が少しずつ普及し始めました。私が初めてQiを体験したのは、iPhoneXを購入して、対応しているのを知り、Qi対応充電器を買って使ったときでした。ケーブルレスで充電できることにとても感動したのを覚えています。
こうしたふうに、未来を先取りしたい、という気持ちを満たしたときに、幸せな気持ちになれることが楽しくて、新しいものに飛びつきたいなと思うんです。
2. アーリーーアダプターは得をする
理由の2つ目は、「アーリーーアダプターは得をする」ということです。
この「得」については、金銭的なメリットと、そうでないメリットとがあります。
金銭的なメリットを得られることがある
アーリーアダプターは金銭的なメリットを得ることがあります。
具体的な例をあげると、「PayPay」があると思います。
PayPayはQR決済では実は比較的新しく、2018年10月にサービスを開始したのですが、その直後に、「100億円あげちゃうキャンペーン」をはじめます。このキャンペーンについて知っている人、いますでしょうか。多分それを知っている人はアーリーアダプターなのではないのかなと思います。
このキャンペーンは何だったかというと、PayPayが100億円の予算を確保して、決済金額の20%、それも10万円まで対象、というキャンペーンでした。さらに、40回に1回抽選で全額が返って来るという大盤振る舞いでした。このキャンペーンは好評でわずか10日で終了しました。
このあと、少額決済を対象とした、「第二弾100億円あげちゃうキャンペーン」というものが行われました。私はこの2つのキャンペーンなどで、約11,000円得をすることができました。(2019年6月までの付与総額)
どうしてPayPayがこうしたキャンペーンをしたかというと、様々理由はあるかと思いますが、やはり大きいのは、サービスローンチ時に新規顧客獲得をいかに競合よりより早く、より多く行うか、ということに注力したからでしょう。新しいサービスは認知がそもそもされていませんから、新規顧客開拓にはそれ相応のインセンティブがないと成功しないわけです。
現在でもPayPayに限らず、さまざまなサービス、とくに決済サービスが、一種のばらまきのようなことをするのは、こうした理由があるわけです。だから、一般的に、サービス開始直後や普及初期のキャンペーンが一番予算がかかっているはずですし、開始直後に使い始めるアーリーアダプターは得をすると言うことですね。
金銭面以外でも得することがある
アーリーアダプターの人は、金銭面以外でも得をすることがあります。
例として、マクドナルドモバイルオーダーをあげましょう。
今でさえ特に都市圏ではモバイルオーダーは当たり前になってきた感がありますが、数年前まではあまり利用者のいないサービスでした。モバイルオーダーの何がいいかというと、レジで長蛇の列ができている場合、その列に並んでいる人よりも結果的に早く商品を受け取れる場合があるということですね。
ちょっとずるいかもしれませんが、長蛇の列ができていても、注文が確定するのはレジで注文したタイミングですから、デジタルで注文確定しても、(おそらくその直後に並ぶことになるので、)順番抜かしにはならないわけです。
モバイルオーダーはただ単にお客さんにだけ得のあるサービスではありません。お店の側も、レジ打ちにさく人員を減らすことができ、その店員さんを調理や店舗の清掃などほかの仕事に当てたりすることができたり、人件費を減らすことができるわけです。
みんなが使っていないサービスを先んじて使うことで、使わないよりも、より効率的に行動できたり、時間を節約したりするわけです。
そして、こうしたサービスが使う人が増えれば、時間的なメリットが薄れていくでしょうから、このメリットを得られるのは、まだ普及していない時期、です。なので、アーリーアダプターがトータルで見ると得をすることになります。
3. 周りの人にどや、っていえる
3つ目のメリットについては、すこし個人的なものになります。これはタイトルの通りですが、新しいサービスというのは単に使っている人が少ないわけですから、「え! こんなサービスあったんだ!」とか、「使ったことあるんだ!」と反応してくれることがあります。ちょっと優越感を感じるだけではなくて、単に話のネタになったり、面白い体験をシェアできるから楽しいと感じています。
先ほどのPayPayの例で言うと、実は私がPayPayを初めて利用したのは、「100億円あげちゃうキャンペーン」が始まる前の、2018年11月23日でした。大学の近くの個人経営のイタリア料理屋さんでQRコードが設置されているのを見つけて、アプリをダウンロードして使ってみたのがきっかけです。
私自身QRコードを読み取って決済する、という体験は初めてだったのですが、周りにいたお客さんも驚いていました。おー、とか、すごい、とか、聞こえてきたんですよね。それから約5年経って、みんな当たり前のように使っているのですから不思議なものです。
アーリーアダプターが気をつけないといけないこと
こうした理由があって、誇りを持っている「アーリーアダプターである」ことですが、気をつけないといけないこともあります。
それは何かというと、「新しいサービスは未完成なことがあることを理解する必要がある」とか「使おうとしている商品やサービスがきちんと信頼できるか」見極める必要があるということです。
アーリーアダプターでなければ、「他の人が使っているから安心」とか「もしわからないことがあっても◯◯さんに聞けばいい」とかできますが、アーリーアダプターはそれはできません。
新しいサービスは何も考えずに飛びついてしまうのはとても危険です。怪しい会社が運営していたり、ものによっては詐欺や犯罪に巻き込まれる危険もあります。
だから、リテラシーを持って、このサービスは信頼できるか、予想されるトラブルは何か考えておくのは大事です。
アーリーアダプターであり続けるために
トラブルやいやな気持ちになることなく、そして、時代の流れに先んじてアーリーアダプターライフ(?)を楽しむために、私は以下のようなことを気をつけたいなと思っています。
これは、「アーリーアダプターになるには」という問いの答えにもいくつか当てはまるものがあるかなと思います。
1. 常にアンテナを張る
世の中には次から次へと新しいものができてきます。それをキャッチするために、新しい情報を得るというのはとても大事です。
おすすめなのはGoogle Discover。iPhoneの場合はGoogle公式アプリを使うことで、Googleの検索履歴などから、Googleにより興味のあると判断された記事を読むことができます。自分が全く知らなかった発見があるのでこの機能はとても面白いです。
それ以外にも、興味のある領域のインフルエンサーをフォローしたり、YouTubeならチャンネル登録したりしています。
今後もそうすることで、新しい情報を得ていたいと思っています。
2. 許容できるリスクを許容して、新しいものに飛び込む
「新しいものに飛び込む」時に気をつけないといけないのは、それに伴うリスクだと思います。
そのサービスに個人情報を提供して問題なさそうか、などを考えることは重要だと思いますが、同時に、「新しいサービスは積極的に使って応援したい」という気持ちもあります。
もちろん、詐欺に引っかからない、人命や心身・財産に危険が及ばないようにするというのは、少し大袈裟かもですが、とても大事なことです。
しかし逆に言うと、そうしたリスクさえ回避でき、かつそれ以外のリスクをきちんと評価した上であれば、新しいサービスでも積極的に使ってみたいと私は思っています。もちろんこの辺りの考え方は人それぞれだと思います。
3. 広い視野で考える。法律や仕組みを正しく理解する
新しいサービスを利用するときに大切にしているのは、そのサービスの運営会社や、ベンチャーなどであれば、どこが出資しているのかを確認することです。また、電子決済などであれば、大きな金額をあまり極端に入れないというのも大事ですね。
例えば、きちんと銀行口座を紐付けて使えるサービスは信頼できることが多いと思っています。なぜかというと、銀行のセキュリティレベルというのは高く、銀行と接続するにはそれを満たしたサービスである必要があり、きちんとした運営元であることが多いです。もちろん、銀行口座に紐づけると見せかけたフィッシングサイト等には十分気をつけてください。
逆に、あまり知名度のない、信頼できるかわからないサービスを使い始めるときは、気をつけて見た方がいいでしょう。場合によっては法やルール的にグレーなことがまれにありますから、Twitter(X)などをみて情報収集しながら使うか判断するのも一つだと思います。ただこういうときは無理に飛び込まないのも大事ですけれどね。
まとめ
いかがだったでしょうか。かなり長い記事になってしまいましたが、こうした理由で私はアーリーアダプターであることに誇りを持っていて、アーリーアダプターであることを楽しんでいて、今後もアーリーアダプターでありたいと思う、というお話でした。
この記事が何かの役に立てばうれしいです。